ホームヘルパー養成研修の基礎
ホームヘルパー養成研修について
ホームヘルパーには、厳密な意味での資格はありません。
ただし、介護保険制度に定められた、一定の養成研修を受けなければ、ホームヘルパーの仕事ができないようになっています。
介護サービスを提供する事業者も、ホームヘルパーの養成研修を受けたものを雇用することが、必要とされています。介護事業所で、 ホームヘルパーとして働きたいなら、ホームヘルパー養成研修を受けなければならないのです。
養成研修の段階
ホームヘルパー養成研修には、3級から1級の段階を経て行われ、それぞれに継続養成課程があります。
これらの課程を修了した者が、それぞれ1級?3級のホームヘルパーと呼ばれることになるのです。
一般的に、「2級ヘルパー」「1級ヘルパー」と呼ばれるのは、それらの養成研修を修了したという意味になるのです。
この養成研修は、行政機関や学校法人、民間企業などが開催していて、厚生労働省が示したカリキュラムに沿って、養成研修が実施されます。
養成研修を修了すると、修了認定証が発行され、晴れてホームヘルパーとして、介護事業所で働くことができるのです。
養成研修の種類
ホームヘルパーの養成研修には、3級?1級と、継続養成研修という課程があります。
3級ホームヘルパーは、養成研修の中では、入門コースにあたります。ここでは、介護や福祉について、基本的な知識などを身につけます。
ただし、介護事業者は、3級ではなく、2級以上の研修を受けたホームヘルパーでないと、常勤として雇わないケースが多くあり、 3級はあくまで、2級ホームヘルパーへのステップアップのための過程だと捉えたほうが良いでしょう。
2級ホームヘルパー養成研修
2級ホームヘルパーの養成研修は、実際のサービス提供を前提にした、実践的な内容です。
修了後は、ホームヘルパーとして第一線で活躍する人が多く、どの養成研修も受講者が殺到しています。
2級ホームヘルパーの研修時間は、130時間です。
すでに、3級の研修過程を修了している人の場合、26時間分の研修が免除になります。
また、厚生労働省が進めている、教育訓練給付制度の対象になっている講座が多く、受講料の4割も免除される場合がありますので、
養成研修を主催しているところに、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
2級ホームヘルパー養成研修でお勧めなのが、株式会社ニチイ学館のホームヘルパー2級講座です。
平成8年の講座開講以来、160万人以上の修了生を輩出し、トップクラスの実績を有しています。
「教育訓練給付制度」を始めとした割引・給付制度も使えますので、給付条件を満たした人は、最大40%も受講料が免除されます。
1級ホームヘルパー養成研修
2級過程を修了し、原則として1年以上の実務経験を有する人が、1級ホームヘルパー養成研修を受ける権利を有します。
現場で培ったノウハウを、さらにレベルアップさせるのが、1級養成研修の目的です。
特に、事業所の主任クラスの人が、ホームヘルパーのチームをどのようにして運営していくか、などマネジメントについての知識を習得します。
受講時間は230時間と、かなり多く、実技でも2級の3倍くらいのスピードが求められます。
1級課程を修了した人は、3年ごとに継続養成研修を受けなければなりません。
その時に応じた、最新のスキルを身につけるのが目的です。