介護保険制度の改定について

2006年4月から、介護保険制度が改定されます。
ホームヘルパーとしての環境も大きく変わることになりますので、ご注意ください。

介護保険制度の主な改定ポイント

介護保険制度の主な改定ポイントは、以下の通りです。
●要介護度の区分が変わり、従来の「要支援」が、「要支援1・2」と2段階に分かれます。要支援認定を受けた人は、 介護予防を中心としたサービスの提供を受けることになります。

地域密着サービスの誕生
利用者が、住みなれた場所で様々な介護サービスを受けられるようになります。

居住費と食費の全額負担
施設入居者や、ショートステイの利用者に対して、 今まで保険から給付されていた居住費と食費が、全額自己負担となります。

●ケアマネージャー資格が、更新制に変わるなど、サービスの向上を目指した規制が厳しくなります。

●将来的に、介護業務に就く人は「介護福祉士」の取得が基本になります。ホームヘルパーという研修の区分をなくし、 新たな研修が取り入れられます。(介護職員基礎研修)

ホームヘルパー資格について

介護保険制度の改定によって、ホームヘルパー1級、2級という研修区分はなくなります。
それに代わって、「介護職員基礎研修」が取り入れられます。
また、新しい研修を受けないと、「介護福祉士」の資格は得られません。

では、ホームヘルパーという職は、なくなってしまうのでしょうか?
今、ホームヘルパーの資格をとっても無駄になるのでしょうか?

将来的には、ホームヘルパーという名称はなくなるでしょう。代わりに、「介護福祉士」という職が、 今までのホームヘルパーにとって変わることになります。
そして、介護福祉士の資格を得るには、「介護職員基礎研修」を受ける必要があるのです。

しかし、今ホームヘルパー2級以上の資格を持っていれば、ゼロからの研修ではなく、少ない研修時間で済ませられるのです。
まだ研修時間は確定されていませんが、2005年に出された方針によると、ゼロからスタートする人は、500時間の研修を受けることになります。

しかし、すでにホームヘルパー2級の資格を持っている人で、一定の勤務経験がある人は、152時間で済みます。
このように、ホームヘルパー資格は、無駄になることがなく、新たな資格取得にも有利に働きます。

はやく、介護の職に就きたいという人は、ホームヘルパー2級以上の資格を取得し、職場で実際に働く方が良いのです。

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